断熱材について

こんにちはNです。

また断熱材について書かせて頂きます。

断熱材は大きく分けると次のような系統があります。

布団の綿のように原料を繊維状に加工した「繊維系断熱材」

発泡スチロールのような樹脂系の「発泡プラスチック系断熱材」

どちらも屋根や天井、壁、床のどの部位にも使用されています。
それぞれさらに色々な種類があります。


「繊維系断熱材」
・ロックウール
・グラスウール
セルロースファイバー
・羊毛  等


「発泡プラスチック系断熱材」
・押出法ポリスチレンフォーム
・ビーズ法ポリスチレンフォーム
・ポリエチレンフォーム
・硬質ウレタンフォーム
・フェノールフォーム  等


今日は繊維系断熱材の中でポピュラーなロックウール、グラスウールについて書かせて頂きます。他の断熱材についてもいい物がありますので次回以降紹介していきます。


『ロックウール』
鉱石や高炉スラグを繊維状に加工しマット状に成形した物です。


特徴は以下のとおりです。
・コストパフォーマンスが高い。
 同じ性能の物と比較すると安価な部類で、コストを抑える事が出来ます。
・耐熱性耐火性が高い。
 原料が鉱物等燃えない物ですので火や熱に強い性質があります。
・撥水性がある
 ロックウールには撥水性があり湿気を吸い込みにくい性質があります。
・吸音性が高い
 音楽室等の防音室に使用される壁や天井の建材にも吸音性が高いロックウールが
 使われています。
・施工性が良い
 よく使う製品は布団のように柔らかくて比較的軽いので隙間を埋めたり多少複雑
 な部位の施工も容易です。
・やや重い
 上記と矛盾するのですがグラスウールと比較するとやや重いのでずり落ちが起こ
 らないよう、より注意して施工します。
・結露に注意が必要
 ロックウールは撥水性がありますが繊維系ですので湿気を含まない訳ではありま
 せん。
 湿気が入らないよう室内側は防湿し、室外側を内部に入った湿気を逃がせるよう
 にします。
 断熱材自身に防湿フィルムと透湿フィルムが一体になった製品もありますので施
 工は難しくありません。


『グラスウール』
ガラスを繊維状に加工しマット状に成形した物です。


特徴は以下のとおりです。
・コストパフォーマンスが高い。
 同じ性能の物と比較すると安価で、ロックウールと同等か若干安いのでコストを
 抑える事が出来ます。
・ 耐熱性耐火性が高い。
 原料がガラスですので燃える事はなく、火や熱に強い性質があります。
・吸音性がある
 防音室の吸音材に使用されたり、車やバイクのマフラーの吸音材に使用されたり
 していることから分かるように高い吸音性があります。
・施工性が良い
 ロックウール同様、柔軟で軽いので隙間を埋めやすく多少複雑な部位にも施工が
 容易です。
・軽量
 ロックウールより更に軽量です。
・高性能グラスウール等、種類が豊富
 同じ厚みで、より高密度で高断熱な製品があるので建物の部位に納まりやすく、
 断熱材の厚みによって空間を犠牲にすることが少ない面があります。 
・結露に注意が必要
 繊維系の断熱材ですので湿気よる結露には注意が必要です。施工は上記ロックウ
 ールと同様で、湿気が入らないよう室内側は防湿し、室外側を内部に入った湿気
 を逃がせるようにします。
 また、断熱材自身に防湿フィルムと透湿フィルムが一体になった製品もあります
 ので施工は難しくありません。

肝心の断熱性能は、どちらの断熱材も優れた断熱性能を有しています。他の種類の断熱材と比較しても劣る事はありません。
またどちらもコストパフォーマンスに優れて素晴らしい断熱材だと思います。
参考にしていただければと思います。